産業ガス|取扱品目
- アセチレン
- 原料であるカーバイトを、水と反応させて製造します。
各種可燃性ガスの中では最も高温な3,300℃で燃焼し、金属の溶接・溶断加工に適し、作業性・効率の高いガスです。また、熱処理や有機合成品の製造原料としても使用されています。
- 酸素
(液体酸素・酸素ガス)
- 酸素は空気中に約21%存在し、工業的には空気から分離して製造しています。
代表的な空気分離方法として深冷分離法と吸着分離法があげられます。
用途は、製鋼・溶接・溶断・助燃材・医療・化学原料・鋳物・パルプ漂白・排水処理・ガラス溶解・ゴミ焼却処理・光ファイバー・ガラスなどです。
- 窒素
(液体窒素・窒素ガス)
- 窒素は空気中に約78%存在し、酸素と同様に工業的には空気から分離して製造しています。
窒素が利用されるのは、主に常温下での不活性と液化時の極低温(-196℃)いう特性を活かして、半導体・液晶・光ファイバー・鉄鋼・非鉄・化学・製薬・食品・金属熱処理・冷凍・低温粉砕などに使用されています。
- アルゴン
(液体アルゴン・アルゴンガス)
- アルゴンは、空気中に非常に量が少なく高価なガスですが、高温高圧下においても一切の化学反応を起こさない特性を活かし、高級溶接・鉄鋼・非鉄精錬・シリコン結晶用雰囲気ガス・光ファイバーなど様々な用途に使用されています。
- 水素
(液体水素・水素ガス)
- 水素は、還元力が強く、最も軽い物質である特性を活かし、様々な用途に使用されています。
石油の精製における原油に含まれる硫黄分の除去や、金属表面をピカピカにする光輝焼鈍用の添加剤の他、酸素とともに燃焼させることで、クモリのないクリアなガラス製造ができることから、光ファイバーの製造に使用されています。
近年、水素を燃料とする燃料電池は、発電時にCO2排出を伴わないクリーンな発電法であることから、再生可能エネルギーとして注目されています。
- 炭酸ガス
- 炭酸ガスの発生源の主なものは、アンモニア合成工業の副生ガス、重油脱硫用水素プラントの副生ガス、製鉄所の副生ガスなどがあります。炭酸ガスは不燃性で非常に安定しており、この不活性ガスとしての特性を応用し、産業界でも多くの分野で活用されています。
用途は溶接・食品冷却・飲料・噴射剤・消火剤・排水中和・ドライアイスなどに使用されています。
- ヘリウム
(液化ヘリウム・ヘリウムガス)
- ヘリウムは、不活性であること・軽い物質であること・そして沸点がもっとも低い物質などの特性を活かした産業ガスです。
ヘリウムの用途は、ガス体で使用するヘリウムガスと、液体で使用する液化ヘリウムに大分されます。
≪ヘリウムガス≫
風船や声が変わるヘリウムボイス以外にも、光ファイバーを製造する際に、酸素と水素による酸水素炎バーナーにおける雰囲気ガスとしても使用されています。
≪液化ヘリウム≫
物質の中でも沸点が最も低く、マイナス273℃という特性を生かし、超電導マグネットの冷却剤として活用されています。超電導マグネットは、病気や怪我の画像診断に活躍する医療用MRI診断装置や、リニアモーターカーの動力源に使われています。
- 半導体材料ガス
- 半導体産業に使用される特殊材料ガスで、液晶・太陽電池・LEDの製造をはじめ、超微細な機械構造の製造などの用途に使用されます。毒性・腐食性・可燃性などの危険な性質を有するガスが多く、数ある産業ガスの中でも特に厳しい取扱い基準が設けられています。
またガスの種類も多く、モノシラン、ジシラン、アルシン、ホスフィン、ジボラン、モノゲルマン、セレン化水素などがあります。
- 混合ガス
- 使用用途に応じ混合したガスのことです。組合せ次第で、シールド用(窒素+水素)、研究用標準ガス用(アルゴン+メタン)、食品用(エチルアルコール+液化炭酸)、溶接用(アルゴン+ヘリウム)などが製造されます。
産業設備|取扱品目
- ガス発生装置
- ご要望の仕様に応じたガス発生装置(V1X、PSA、分離膜)をご提案いたします。
- マスフローコントローラー
- 流体の質量流量を計測することにより流量制御を行うので、環境温度や使用圧力等の変化による補正を行う必要がなく、高精度で安定した流体計測・制御が可能な機器です。半導体や燃焼ガス制御、燃料電池などの高精度な流量計測・制御を要求される分野で幅広く使用されています。
- 浄油機
- 浄油機とは、油中の不純物を除去する装置のことです。フィルタを用い、比較的大きな異物を除去する方式から、遠心分離による水分分離、真空を用いた脱気、静電気を用い微細な金属類・有機物を除去する方式などがあります。機器を利用することで、油の長寿命化、装置の機能維持、省電力化や、廃油の削減などが図れます。
- 洗浄機
- 多機能、高圧、超音波等装置メーカーごとに特徴を持つ工業用洗浄装置をご提案いたします。
- 充填機
- 合理化、省力化、安全性を追求するLPガス及び潤滑油等を充填する自動充填装置をご提案いたします。
化学品
- 一般汎用工業薬品
- 有機合成薬品、無機薬品、塗料、油脂製品、ソーダ工業製品、タール製品、合成樹脂、石油化学製品などがあります。
- 洗浄剤
- 洗浄剤には、水系・準水系・炭化水素系・アルコール系・塩素系・フッ素系などの種類があり、それぞれの洗浄剤の特徴は異なります。
- 樹脂製品類
- ポリプロピレンやポリエチレン、ABS樹脂などのプラスチック類が主な原料で、医療用パレットや包装材、ペットボトルなどあらゆる生活シーンに使用されています。
容器
- 高圧ガス容器
- ガス容器には、LPGのボンベのような圧力の低い低圧ガス容器と、酸素や窒素などの圧縮ガスを入れる圧力の高い高圧ガス容器があります。
その中でも高圧ガス容器は、溶接による継目のない「継目なし容器」が用いられ、酸素、窒素、水素、アルゴンなど1MPaを超えるような圧縮ガス、あるいは二酸化炭素などの液化ガスを充てんし、保管・運搬に用いられます。
取扱いについては、高圧ガス保安法により、厳しく定められています。
- 各種ドラム缶
- 容量が200ℓ以上の大型の金属製の缶のことです。特注品でない限り鋼鉄で作られ、軽油、灯油のような燃料油や塗料、溶剤、化学薬品、医薬原料などの工業材料と、その製品といった液体を入れて運搬・貯蔵に用いられます。
形や性能が国際的にほぼ統一されているため、世界中で使用されています。
- 各種ポリ缶
- ポリエチレンまたはポリプロピレン製のタンクのことで、略してポリ缶といいます。
耐水性、耐薬品性などにすぐれた容器で、容量や形状など様々なものがあります。
身近なモノでは、灯油を入れるポリタンクなどがあります。
- ペール缶
- 潤滑油、工業薬品等の小型容器として幅広く使用されています。20リットル容器のため、持ち運びが可能であり、工場内や自動車用の潤滑油補給用として使用されます。
ペール缶の「ペール(pail)」は「バケツ」という意味で、その名の通り丸型のバケツのような容器です。
潤滑油などの液体に用いられるクローズドタイプと、粉体用に使用され、上蓋を取り外すことができるオープンタイプとがあります。
- 18L缶
- 食品衛生対応から劇物まで対応でき、コスト削減に直結する輸送効率や積上げ可能な鋼製容器です。
- フレキシブルコンテナー
- セメント、石灰類、樹脂飼料の運搬用として使用されます。また工場現場の土のう用としても一部使用されています。材質は主にポリエチレン、ポリプロピレン樹脂製であり内容物、強度等を考慮して選定します。
- 1tコンテイナー
- コンテナ(1,000リットル程度の容量)は、化学薬品、食品、塗料など、幅広い分野で輸送・保管に利用されています。ドラム缶に比べ、一度に大容量の輸送が可能で輸送効率の向上や省スペース化ができます。